八戸ブイヤベースフェスタ2013応援メッセージ①

「Relationの力」


八戸市長 小林 眞

 リレーションは「関係」や「繋がり」を意味する言葉です。
 私は、HHRPの皆さんがこの言葉に込めた思いに感動しています。
 八戸で働く若い人たちが、仕事をはじめ様々な場面でお互いに出会い、話をし、もちろん時にはお酒を酌み交わし、八戸もっと元気にしたいねと考えました。
単なる趣味にとどまらず、仕事の延長線の中で何かできないだろうかと議論が進みました。
 横のリレーションは確立していきます。それじゃあと縦のリレーションの構築に取り掛かりました。ここが素晴らしい!
 HHRPは、メンバーそれぞれが所属する組織の経営トップの絶大な支援の上に活動が成り立っています。通常は競争関係にある企業のトップが八戸の元気づくりのために新たな「関係・繋がり」を作り上げました。
 彼らの活動をそれぞれの企業の中の「仕事」と認定しているとうかがいました。地域の企業間での「協働の仕事」というあり方は日本初の出来事かもしれません。
 今年2年目となる八戸ブイヤベースフェスタがいよいよ始まります。前回の盛り上がりに正直驚きました。
 昨年、八戸せんべい汁研究所は見事B-1グランプリを制覇しました。 和のB級グルメは八戸せんべい汁にお任せして、洋の八戸ブイヤベースでA級グルメの金メダルを目指しましょう!
 ブイヤベースはマルセイユが発祥の地。フランス国歌のラ・マルセイエーズはフランス革命のときのマルセイユ連盟兵の革命歌からきています。というわけで・・・
八戸ブイヤベースで食の革命を!八戸のまちおこしに革命を!
八戸からパリじゃなかった東京に攻め上がりましょう!Relationの力で!!



八戸ブイヤベースフェスタ2013応援メッセージ②

「味わい深い素敵な故郷、八戸」


磯島未来(振付家/ダンサー)

 私は八戸の鮫町に生まれ育っておきながら、魚介類を食べれずに生きてきました。「人生の大半を損している」と多くの知人友人に言われ「しょうがないんです」と開き直ってこれまできましたが、イカとサバは好きで、 これはまさか誰かの陰謀なのかと思える八戸の宣伝をしているかのような話ですが本当に何故かこれらは食べられるのです。イカとサバを食べないと八戸に帰って来た気がしません。
 どうして私は魚介類が食べれないのでしょう。
 今回この文章を書くにあたり考えてみたら、魚介類の中でもより生のものが苦手、しかし何か手が加えられたら食べられた、人と居れば気付かぬうちに食べられたということがあったことも思い出してきました。 人の手にかかれば苦手なものが騙されたように食べられたり、そのままがダメなら加熱したり味付けを変えてみたりと創意の工夫が加わったらば、子どもだけでなく大人も騙されて食べている。人の力って結構すごいものです。 新しいことをすること新しいものを創るって何てすごいこと。
 私は身体で作品を創ったり踊ったりを生業としているのですが、ここ2年ほど八戸でもダンスの振付や自分が踊る機会を頂いたことをきっかけに、八戸をより深く知れる場や人に出会っています。 それまで自分の街を知らないでいたことを恥じながらでも知れた喜びがあり、こんなに味わい深い街であったのかと感激しました。
もしかしたら誰でもそうかもしれないですが、傍にあると求めなくても当たり前に存在しているから有り難みなんて感じる事もないけれど、遠い存在になると急に恋しくなったり 当たり前の環境だったことをすごく有り難く懐かしんで普段思い出しもしなかったもの例えば海の色を思い出そうとしてみるものです。 無い物ねだりです、人の性でしょうか。近くに居ると気付けないものですが、離れると大事なものです。離れてやっと気付きました。
 最近の好きな場所に舘鼻の朝市があるのですが、恥ずかしながら1年半前に生まれて初めて行きました。こんな面白い場所が毎週実家の近くで起きていたなんて、それこそ私は人生損していた!です。 市外から誰か来たらばまず自慢して連れて行きたい場所です、暖かい季節に。八戸はとても素敵な街です。



八戸ブイヤベースフェスタ2013応援メッセージ③

「新たな食の主役 「八戸ブイヤベース」」


八戸大学 学長 大谷真樹

 これからの八戸の主役は、八戸ブイヤベースである。間違いない。
市長や、八戸せんべい汁研究所の木村さんが何と言おうと、もはやこれからは八戸ブイヤベースの時代である。八戸せんべい汁は輝かしく晴れて天下の殿堂入りを果たしたのだ。もはやその栄誉は消える事は無い。
 これから八戸市民は大いに自信と誇りを持って、この世界にも誇れる素晴らしい新たな食「八戸ブイヤベース」を応援し、盛り上げなければならない。
 まずもって正々堂々の名前が潔い。八戸うみねこ鍋とか八戸エンブリー汁とか、有りがちあるいはオヤジのダジャレ的ネーミングでない事。
 そしてまるで本家フランスに喧嘩を売ってるかと思うほど真っ正面からの名前、良いではないか!ニースだかマルセイユだかしらないが元祖を名乗る港町からクレームをもらう位の迫力があっても良いであろう。クレーム歓迎しよう。
 そもそも雑魚を使った魚介汁料理は昔からこの八戸の港町にもあったであろうし、それを少し各店の料理人が洋風にしただけではないか。
 トマトは西洋料理という先入観が蔓延っているが、そもそもトマトはイタリアなど欧州がルーツではなく、何の縁も無い南米の荒れ地の作物だ。
 フランスも日本も関係ない。大いに堂々と本家?フランス?と勝負しよう。
 海外の素敵な港町には、必ず素敵な海の男連中がいて海を眺めながらグラスを傾けているものだ。昔から港町として様々な文化や人々を受け入れてきた寛容な八戸。
 ちょっといかした料理をつまみながら酒を飲む海の男達がいても良いではないか。オシャレな街には、必ず素敵な音楽とちょっとしたcafeとそして変わらぬ自慢の料理がある。 せんべい汁に地酒も良いのだが、八戸ブイヤベースに辛口のワインなぞ飲む爺さん婆さんが日常に登場して欲しい。いつか北国の素敵で憧れのイカした港町になるであろう。
 そんな素敵な妄想をいだきながら八戸ブイヤベースを心から応援したい。



八戸ブイヤベースフェスタ2013応援メッセージ④

「地物の魚を食す喜び」


八戸みなと漁業協同組合 代表理事組合長
株式会社 岡沼漁業 代表取締役社長 岡沼明見

 昨年の「八戸ブイヤベースフェスタ」では楽しませていただいた地元民の一人です。
店によって味・器・食べ方まで工夫されていて、その期間中3店しかチャレンジできなかったのは心残りでした。
 今年も八戸ハマリレーションプロジェクトの方々の頑張りでまた楽しめると聞き、こちらも店巡りを頑張ろうと思っています。
 肉なんてたまの御馳走だった子供時代、たら汁・どんこ汁・さいこ汁・つみれ汁と和風のブイヤベースとでも言おうか、日々魚を食べるのは当たり前のことでした。  いつのまにか食卓に肉料理が並び、ファーストフードもにぎわう昨今、あらためて「地物の魚を食す」ということを考えさせてくれたこの企画に、八戸ハマリレーションプロジェクトの皆さんに感謝致します。
 昨年、B1グランプリで見事金賞を獲得した「八戸せんべい汁」のように八戸ブイヤベースも家庭で気軽に楽しめる洒落た準郷土料理になることを願って!



八戸ブイヤベースフェスタ2013応援メッセージ⑤

「魚は、八戸を救うスーパーマンだ!」


(株)MUSB代表・クリエイティブ戦略家 関橋英作

 八戸とブイヤベース。そんなこと、誰も思いつきませんでした。
 なぜ?その理由は、欧米流のロジカルシンキングというウイルスのせいに違いない。なんでもかんでも理屈をつけて、筋が通らないものは受け付けない。 頭がガチガチのこんこんちき。現代人の脳みそはこれに完全にやられてしまいました。おかげで、どこの町も村も寂れるばかり。
 ところが、八戸という港町に強烈なウイルスをもはねつけてしまう若者たちが出現しました。その名を、HHRP。何やら怪しげな集団ですが、彼らのやり口は、何とも大胆。 八戸とブイヤベースをドッキングさせるアイディアをひねりだしました。昨年大ヒットをとばした、ブイヤベースフェスタです。
 マルセイユに端を発する料理であろうとお構いなし。イタリアンに、フレンチに、ポルトガルに変身。おっと、ジャパニーズも忘れてはいない。 そこは名だたる魚の町、八戸。アンコウ、キンキン、タラにイカ。ホタテ、シュリ貝、アイナメ、メバル。変幻自在の味ができあがりました。何とも、自由なアタマ、畏れない行動力でしょうか。 それもそのはず、八戸の漁師は直感と度胸の持ち主。面白いと思えば、常識なんぞは無関係。要は、旨ければいいだろう、人が喜べばいいだろうのシンプル思考です。ウニで出汁をとってアワビを放り込む、あのいちご煮を思い出せばおわかりのように。 このDNAが、彼らの中にも潜んでいたのでしょう。一気呵成のお祭りで、八戸市民を、観光客を、味の虜にしてしまいました。
 私も、湊高台のイタリアンをいただきましたが、さっきまで海を泳いでいた魚どもが、絵画のような彩りで食卓に。フレッシュさと濃厚さが同居しながら、ひとつの味覚を表現していました。フランスで食べたブイヤベースより、だんぜん美しい味。 八戸で、新しいブイヤベースに出会えて心躍る夜になったことを覚えています。そうです、八戸はふたたび魚で復活する。それも、想像もしなかったアイディアで。八戸を救うのは、魚と人の知恵。
 うーん、またまた食べたくなってしまいました。今度フェスタは、どのブイヤベースにしようかな!?



八戸ブイヤベースフェスタ2013応援メッセージ⑥

「新たな食文化を八戸から」


㈱ビーエフエム
放送局長 塚原隆市

 今年も楽しみな時期が迫って来ました。
 昨年初めて「八戸ブイヤベースフェスタ」の企画書を見せて頂いた時、なんて斬新な事を考えている若者達(?)なんだろうと感じましたね。
 実際にお店を廻って自分で食してみて、各お店が年齢を越え、男女に関係なくお洒落な雰囲気を醸し出していました。 私の年代ではこんな発想は生まれないと思うし、提供して下さったお店のシェフの心意気みたいなものに感動を覚えました。
 料理の説明にご自分の想いがこもってましたもの。
 昨年、ビーエフエムで自分が担当している「美メロ屋」にシェフの方々4名に毎週ご出演頂きました。その時に感じた事は八戸の魚介類の「豊富さ」と「質の良さ」を本気モード全開で熱く語れる人がこんなに居るんだなと。 「魅力づくりの方程式」素材の良さを見つけ、それを高めながら成功事例を作っていく。八戸人の底力を今年も発揮して下さい。
 時代と共に食文化も変わっていきます。私は「変化こそ常道」と云う言葉が好きです。変わっていく事が自然であり、変われなければ衰退の道をたどる事になるのでしょう。
 八戸ハマリレーションプロジェクトのメンバーが「ブイヤベース」と云う切り口でフランス、日本の枠組みを越えた新たな食文化創出を八戸から発信して頂く事を心から願っています。
 今年も美味しいワインを飲みながら、仲間と八戸ブイヤベースを食べに行く、そんな楽しい時間を必ず作りますよ!